万年筆の洗浄方法 ペリカンでも試しました。
万年筆は、ボールペンなどと違い定期的なメンテナンスが欠かせません。特に使うインク次第ですが、お手入れを怠ると致命傷になりかねませんので注意しましょう。
まず、顔料インクを使ってる方は、カートリッジを交換するとき、インクを吸う時に必ず洗浄しましょう。一般的な水性インクは文字通り水性ですから、水に溶ける性質を持ってます。顔料インクの場合、水に溶けません。水に溶けないという事はペン先で固まってしまうと、水に浸してもダメという事です。
こうなると以前紹介した、プラチナ万年筆洗浄液を試すか、メーカーや専門店でオーバーホールしてもらわなきゃいけません。それを避ける意味でも、お手入れ・洗浄は非常に大切です。
コンバーターで徹底的に水を出し入れする!
コンバーターはカートリッジの替わりに、インクを吸い込むパーツですが、洗浄にも大いに効果を発揮します。普段はカートリッジを使っていても良ので、洗浄の為だけにコンバーターを買っておいても良いくらいです。メーカーによって違いますが、価格は400円~800円くらいです。
プラチナ万年筆の洗浄液に付属のスポイトも使えます。国産なら↓コレです。
これは、セーラー プロフェッショナルギアスリムです。インクはセーラー ナノインク 青墨で顔料です。ですから毎回毎回キレイに洗って、何度かに一度洗浄液でしっかり洗います。
首軸まで水に入れて、何度も何度も水を吸ったり出したりします。この時冷水より熱めのお風呂くらいのお湯の方が溶け出しやすいです。水を何度も取り替えながら、透明になるまで繰り返します。
ペン先は一晩浸け置きする
ペン先は一晩水に浸け置きします。▲これで透明になったはずなのに、翌朝にはジワッとインクが出ているのが分かると思います。取り出して流水で流し、ティッシュで水分を拭き取ると、まだインクの色が少し残ります。これは仕方ありません。
▼ペリカン M800の場合割り箸をゴムで軸に括り付け、ペン先が底に当たらないようにしてます。自然とじわっとインクが出てるのが分かると思います。インクはパイロット 純正ブルーです。
高価な筆記具ですから、こまめに洗浄して、長く愛用しましょう!
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